シーズーは中国の古い犬種で、紀元前700年頃から存在していたとされています。当時、中国でのシーズーの役割は、宮廷内で飼われ、皇帝やその家族の護衛や娯楽として使用されていました。
シーズーは、中国では「獅子犬」と呼ばれていました。この名前は、シーズーが獅子のような外観をしていたために付けられたものです。また、シーズーは中国の宗教的なシンボルでもあり、仏教寺院などにも飼われていました。
シーズーは、中国から他の国々にも広がっていきました。たとえば、13世紀には、モンゴル帝国の支配下にあったチベット地方で、シーズーはラマ僧院で飼われ、守られるようになりました。また、16世紀には、イギリスの貿易商人が中国からシーズーを輸入し、ヨーロッパに広まりました。
19世紀になると、イギリスの王室にもシーズーが愛されるようになりました。ビクトリア女王は、数多くのシーズーを飼育し、繁殖にも力を入れました。これによって、シーズーはより一層愛される犬種となり、ブリーディングも進みました。
しかし、第二次世界大戦中には、シーズーの数は減少し、絶滅の危機に瀕しました。しかし、戦後になって、アメリカ合衆国でシーズーの人気が復活し、繁殖が再開されました。現在では、世界中でシーズーは人気のある犬種となっています。
シーズーの特徴としては、小型犬であること、毛並みが豊かで柔らかいこと、そして、非常に忠実で人懐っこいことが挙げられます。また、シーズーは、しつけやトレーニングにも非常に適している犬種であり、家庭での飼育に向いています。
以上が、シーズーの歴史についての簡単な紹介です。シーズーは、中国の古い犬種であり、世界中で愛される犬種となっています。